この記事で解ること
ここ最近連日のようにニュースで取り上げられているマイナス金利の解除ですが、
マイナス金利が解除されたら、具体的にどのような影響があるのかよくわからない人も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では☟
・そもそもマイナス金利って何?
・マイナス金利が解除されたらどうなるの? メリット、デメリット
この2点を重点に解説していきます。
マイナス金利とは?
マイナス金利とは
民間の金融機関が中央銀行(日本では日銀)に預けている預金金利をマイナスにすること。
金利のマイナス化により、預金者が金利を支払うことになります。
つまり・・・

このように預金を預けるだけで金利を取られるという状況です。

預金を預けると手数料が取られるイメージかな?
どうして、こんな意味のわからない状況にしたの?
マイナス金利にした理由

金融機関は日銀にお金を預けると金利を支払わなければならなくなってしまいます。
皆さんは銀行にお金を預けると手数料が発生しますと言われても銀行にお金を預けるでしょうか?

お金を預けるのを辞めよう!となりますよね?
金融機関は出来るだけ日銀にお金を預けないようになります。
しかし、銀行は預金を預かっているだけでも預金者へ金利を支払う必要があります。

預けてくれた人に金利を払う必要がある・・・
どこかで稼がないと・・・
お金を預けられないならどうするか・・・消費、投資の何れかです。
つまり、マイナス金利にする事で、金融機関が手元の現金を保有しづらくし、
投資や融資(貸出)に現金を回すように促し、経済を活性化させる狙いがあったのです。
マイナス金利がどのような時に解除するの?
・預金を消費や投資に回すことで経済を活性化させること
つまり、マイナス金利が解除されるのは十分に経済が活性化したその時です。
現在エネルギーや原材料などのコストが上昇し、物価が大幅に上昇しています。
また、個人の投資に対する抵抗感も年々減少しており、預金量が減少し消費や投資に回っている状態が整ってきています。

とはいっても増税に告ぐ増税、円安による極端な値上げなどもあり、
決して生活が豊かになっているとは言い難いですが・・・
ここ最近は少しずつ企業の賃上げも進んでいることから、所得増加が見込まれ個人の消費意欲も強まるとの期待が高まっているとの声が一部から上がっているようです。
そのため今こそマイナス金利解除のタイミングと考えられています。
マイナス金利解除による影響は?
マイナス金利解除のメリットとは?

マイナス金利が解除されれば、銀行が日銀に支払う金利が無くなり、通常の様に金利を受け取ることが出来ます。
銀行のコストは減少し、金利による利益が増加します。
利益が増加すると・・・預金者に還元する原資が増加しますね。
つまりマイナス金利が解除されると・・・☟

預金を預けている時に受け取れる利息が増加する可能性がある・・・ってこと!?
一番身近に感じるであろうメリットは預金の金利上昇ですね。
主なメリットは・・・☟
・預金金利の上昇 ⇒ 預金を行っている際に受け取れる利息が増加!
・国債の金利上昇 ⇒ 保有している期間に受け取れる利息が増加!
・生命保険料金の減額 ⇒ 加入している保険の料金が減少するかも?

最後の保険料ですが、あくまで可能性です。
標準利率や予定利率が上昇した場合は減額の可能性がありますが、商品によってはメリットが出ない可能性もあります。
マイナス金利解除のデメリットとは?
マイナス金利解除のデメリットで一番に考えるのはローン金利の上昇でしょう。
住宅ローン利用者の多くは変動金利を選択しています。
今回マイナス金利が解除されると変動金利が上昇する可能性は非常に高くなりますので、現在変動金利で借り入れを行っている方は今後の支払い計画に見直しが必要そうです!
・住宅ローンを始めとする貸出金利が上昇する可能性が非常に高い!

また、金利が上昇すると債券価格が下落する可能性が非常に高いです。
そのため、債権もしくは債権建ての投資信託を保有している場合、価値が下落する可能性がありますので要注意です!
マイナス金利解除に向けてやるべき事!
ここまで読んでみてマイナス金利解除ってあんまりメリット無いな・・・と考えた人も多いのではないでしょうか?

私もそう思います(笑)
上の人は良いけど、我々のような庶民にはローン金利上昇リスクが圧倒的にきになりますよね。
そこでマイナス金利解除で慌てないように、早急に取り組むべき対応をご紹介します!
① 金融機関に投資する
金融機関はマイナス金利解除により、日銀に金利を支払う必要が無くなります。
住宅ローンの貸し出し金利が上昇すれば、回収できる利息も増加します。

金融機関得しすぎでは・・・?
支出が減少し、利益が上昇する・・・つまり☟
金融機関の株価が上昇する可能性は高い?
投資に抵抗のない方はこれを機に金融機関の株購入も検討してみると良いかもしれません!

※絶対にあがるとは言えません!
既に上昇している場合は購入はお勧めできません!
② 住宅ローンの固定金利を選択する
住宅ローンを変動金利で借りている方は固定金利に変更する事を検討しましょう。
変動金利も固定金利も今後上昇する可能性は非常に高いと思いますが、一度固定金利を設定すればその期間中は金利が上昇することはありません!
固定金利を選択し、金利上昇リスクに備えましょう!
まとめ
マイナス金利解除による影響について解説しました。
一般庶民である私には正直あまりメリットがないように感じましたが、いかがだったでしょうか?
少なくとも住宅ローンを変動金利としている方は早期に動くことが重要かと思いますのでご検討ください!
最後に・・・
物価上昇が続き、現預金は実質的に目減りしているような現在です。
昨今はNISAを始め国が積極的に投資促進を行っています。
それに伴い初心者が投資に手を出すことが増加し、比例するように投資詐欺が増加しているようです。
お金を動かす際は相手が持ってくる情報だけに踊らされずに確りと情報を精査して動くことが必要ですのでお気を付けください!