固定金利終了とは?
固定金利とは全期間固定金利を除いて全て満期があります。
一般的には3年固定、5年固定、10年固定の3種類のいずれかを選択している方が多いかと思います。
ここではこの固定期間終了後に行うべき行動について解説しています。
固定期間終了前から準備しておくことで無駄な出費を防ぐことが可能ですので、まだまだ早いと思わずに今から準備しておきましょう!
固定金利終了後に起こる事
固定金利の期間が終了すると以下の変化が起こります。
① 変動金利への変更
固定金利の期間が終了し、その後何も行動を起こさなかった場合、自動的に以降の返済には変動金利が適用されます。
多くの金融機関で変動金利は1%前後で推移していますが、固定金利との金利差によっては毎月の利息が増加する事となるので注意が必要です。
② 毎月支払額の変更
今まで支払っていた金利が変更となりますので、おのずと毎月支払う返済額も変更となります。
一般的な金融機関の3年固定は0.5~0.8%程な事が多く、変動金利は1%前後が多くなります。
たかが0.5%程度の上昇と思うかもしれませんが、住宅ローンの様に借入額の大きなローンの場合、0.5%程度の違いでも年間で10万円以上の差が発生することも珍しくありません。
金利の差を甘く見ずに確りと対応する事が重要です。
固定金利終了後に行うべき事
固定期間終了後、そのままにしておくことは悪手です。
以下の対策を行う事で年間数十万円もの損失を防ぐことが可能ですので是非参考にしてみてください!
① 借換を検討する
現在借り入れを行っている金融機関とは別の金融機関に相談する事を検討しましょう。
住宅ローンは各金融機関が顧客を取り合っているのが実状です。
今まで借入していた金融機関に申し訳ないなんて考えず、思い切って相談してみると良いでしょう。
他の金融機関へ借換相談を行うと、借換によってどの程度メリットがあるのかを計算した借換シミュレーションを入手する事も可能です。
残りの借入期間が長ければ長いほど借換メリットの額も増加します。

お客様の中には借換によって500万円程メリットが出るようなケースもありました。
② 既存の金融機関で借換防衛をしてもらう
現在借り入れを行っている金融機関に借換を検討している旨を伝えることで、対応してくれるケースが殆どです。
①で他の金融機関へ相談していると、それを下回るような提案をしてくれるケースもあるようです。
借換や借換防衛によるメリットとデメリット
固定金利終了と共に借換や借換防衛を行う際には、それぞれにどんなメリットとデメリットがあるのかをしっかり把握しておくことも重要です。
メリットとデメリットを確りと把握したうえで自分に合った行動を選択しましょう!
借換によるメリット
借換によるメリットは以下が挙げられます。
① 金利を下げることが可能
② 借換により得をする金額が明確(借換シミュレーション)
③ 団信の入り直しにより保証範囲の見直しが可能

住宅ローン利用時とは生活環境が大きく変化している可能性もあります。
健康であれば団信の補償内容を見直す大チャンスです!!
借換によるデメリット
借換によるデメリットは以下が挙げられます。
① ローン契約のやり直し(各種書類、各種手続きが必要)
② 健康状況によっては団信の補償範囲が減る(希望する団信に加入できない)

要は住宅ローンのやり直しですので、事前審査の書類~契約書まで全てやり直しです。
場合によっては支払い口座の作成やら給与口座の変更やら手続きがたくさんです・・・
借換防衛によるメリット
既存の金融機関で借換防衛を行うメリットは以下が挙げられます。
① 手続きが容易(契約書1枚で完結、面倒な各種手続き不要)

200円印紙だけ用意すれば、一筆書いて即終了!
ものすごく簡単です。
借換防衛によるデメリット
既存の金融機関で借換防衛を行うデメリットは以下が挙げられます。
① 借入金利の大幅な引き下げが困難(多くの場合現状維持)
② 固定期間が終了した場合、再度手続きが必要

良くて現状維持と考えたほうが良いです。
大きく返済額を下げることは難しく、満期の度に対応が必須です。
注意点
借換や借換防衛はローン利用者の大きな武器ではありますが、これらの制度を利用するには一つだけ守らなければならない条件があります。
それが
絶対に延滞をしない
です。
一度でも延滞をしていると、そもそも検討する事が不可となるケースが数多く存在します。
数日遅れたくらい問題ないだろう、来月のボーナスでまとめて払おうなど、ローンの支払いを軽く考えている人は決して利用できませんので、延滞だけには最大限注意を払う事が重要です!!!

優良顧客だからこそ金融機関は防衛しますし、取り合うのです。
まとめ
以上が固定金利終了後に損をしないための行動です。
常日頃から確りと約定返済を続けている方のみ利用可能なのが借換、借換防衛の利用です。
健康で多少の手間を惜しまないのであれば他行での借換を。
健康状態が悪化している、時間がない方は現行での借換防衛利用を。
自分の実情や時間の余裕の有無などいろいろな状況を考慮したうえで自分が一番だと思う行動をとるようにしてみてください!
こちらへの相談もおすすめ!!
