この記事で解ること
住宅購入の際に利用する【団体信用生命保険(団信)】とは・・・
この保険に加入している住宅ローン契約者が死亡してしまった時等に、保険金を住宅ローンの支払い充当する事で住宅ローンを完済することが出来ます。
この保険に加入していない場合は残された家族にローンの支払いが残ってしまいますので、住宅ローンを利用する場合は加入がほぼ必須となっています。
この記事では☟について解説します!
・団体信用生命保険(団信)の概要
・加入する事のメリット
・補償範囲
・加入条件
・必要となる費用(保険料)
住宅ローンを検討している方は団信加入はほぼ必須!
確りと自分に合った団信を選択できるように学びましょう!
団体信用生命保険(団信)とは?
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約者に万が一のことがあった際に、残っている住宅ローンの支払が0になるという保険です。
本来住宅ローン契約者が死亡した際には☟のような流れとなります。
契約者が死亡してもローン支払いが止まらないので、残された家族が家に住むことが出来なくなるという悲惨な流れも珍しくはありません・・・
これが団体信用生命保険(団信)に加入していると・・・☟
数千万円の借入を行う住宅ローンですが、団体信用生命保険(団信)に加入していれば、万が一のことがあっても家を手放す必要が無くなります!
団体信用生命保険(団信)はとても優れた機能をもつ保険ですが加入できるタイミングが限られていますので要注意!
加入できるタイミング
・住宅ローンを新規に借り入れる時
・既存の住宅ローンを他の金融機関で借り換える時
団信加入が出来るのはこの2タイミングのみ!
後から後悔しないようにこのタイミングまでに自分たちに必要な補償を考えておきましょう!
団体信用生命保険(団信)に加入するメリットとは?
先に述べた通り、団体信用生命保険(団信)に加入する事で、住宅ローン契約者が死亡したり障害を負ってしまった場合に住宅ローンの返済を0にすることが出来ます!
契約者に万が一のことがあっても、残された家族が住宅ローンの支払いを心配することなく家に住み続けられます!
もしも団体信用生命保険(団信)に加入してなければ、残された家族は住宅ローンの返済を行わなければなりません!
当然、返済が滞ってしまうと住宅は担保に取られますので家を手放すしかありません・・・
団体信用生命保険(団信)の加入は必須?
団体信用生命保険(団信)は生命保険となりますので加入は必須ではありません。
入らなくてもいいの?
疑問に思う方もいるでしょうが、一応任意なので必須ではありません。
とは言っても、殆どの金融機関は団体信用生命保険(団信)の加入を住宅ローン利用の条件と設定しているので、加入せずに住宅ローンを利用するケースはほぼ有りません。
一応【フラット35】のように団体信用生命保険(団信)を任意加入とするケースもありますが、未加入のリスクが高すぎるので、未加入はお勧めできません!
もしもどうしても団体信用生命保険(団信)に加入したくない場合は、残債分の貯蓄や他の生命保険加入が必須でしょう。
団体信用生命保険(団信)の補償範囲は?
団体信用生命保険(団信)は契約者に万が一のことがあった際に住宅ローンの残債を0にすることが可能です。
この【万が一】の範囲は各保険によって大きく異なるので注意が必要です!
死亡以外にも三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)や要介護状態等、細かい保証内容は金融機関や保険会社によって様々ですので事前に確りと確認しておきましょう!
団信で補償する主な項目
・死亡 ⇒ 契約者が死亡した場合
・三大疾病 ⇒ がん、脳卒中、急性心筋梗塞にり患した場合
・八大疾病 ⇒ 三大疾病+糖尿病、高血圧症、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎にり患し就業不能状態が継続した場合
・要介護状態 ⇒ 公的介護保険制度で要介護2等の所定の認定を受けた場合
最近ですと、これ以外にも何らかの疾病で就業不能期間が180日以上となった場合補償してくれる団体信用生命保険(団信)も増えています。
※注意
① 免責期間に要注意!
これらの団体信用生命保険(団信)には他の生命保険と同様に免責期間が設けられています。そのため、保険加入後すぐに発病した場合は支払いの対象とならない場合がありますので要注意です!
② 各条件も要確認!
各補償には条件が設定されています(等級●級や●日以上の就労不能など)。発症=保険金支給とはならない為ご注意!
団体信用生命保険(団信)に加入する条件とは?
団体信用生命保険(団信)は住宅ローンの利用者のみが契約可能な保険となります。
この保険に加入する為に必要な条件とは☟
・住宅ローンの契約者 ⇒ 住宅ローンを新規契約もしくは借換を行う方は加入可能です。連帯債務者も加入できます。
・心身ともに健康 ⇒ 団体信用生命保険(団信)には告知文書の提出が必須となりますので、告知書に該当する疾病があると加入が困難となります。
告知に関しては各保険会社によって様式も審査基準も異なります。
持病がある方でも加入可能な保険も存在しますので、持病がある方は金融機関の担当者に相談しましょう!
団体信用生命保険(団信)加入に必要な費用は?
団体信用生命保険(団信)に加入する為に別途保険料を振り込むなどの作業は発生しません。
一般的には団体信用生命保険(団信)保険料は住宅ローンの金利に含まれます。
【死亡のみ<三大疾病<八大疾病】のように保証を手厚くするほど保険料は上昇し、0.1~0.5%程度の金利が住宅ローン金利に上乗せされます。
死亡のみの団体信用生命保険(団信)で契約した場合は、殆どの金融機関で上乗せ金利は0となるようです。
団体信用生命保険(団信)の補償内容を充実させるほど毎月のローン返済額が増加してしまいますが、その分充実した補償を受けることが可能となります。
返済額と補償内容を天秤にかけ、どちらを重視するのかは事前に決めておくようにしましょう!
団体信用生命保険(団信)を選ぶ際のポイント
団体信用生命保険(団信)は後から内容を変更する事は原則できませんので、最初に確りと後悔のない選択をすることが重要です。
ここでは団体信用生命保険(団信)を選ぶ際に特に重視すべきポイントを紹介します!
① 補償内容が十分か確認する
一番重要なのは補償内容が自分のニーズと合致しているかです。
一般的な団信は死亡時か高度障害状態になった時のみに保険金が支給されますが、それだけで十分でしょうか?
がんになった時や就労不能となった時の補償は必要ありませんか?
死亡時以外でも住宅ローンの支払いが滞る可能性は十分考えられます。
万が一の出来事が発生してしまった時、安心して自宅に住み続けることが出来るよう、自分のニーズに合った補償内容を選択するようにしましょう!
② 保険金が支払われる条件を確認しておく
補償内容に満足がいったら次はその保証がどのような時に利用できるかを確認しておきましょう!
がんとして団信保険金が請求できるのはどの範囲のがんか?
糖尿病は発症した時に補償?就労不能の期間はありませんか?
団体信用生命保険(団信)の保険金が払われるタイミングや条件は各会社によって様々です。
万が一の時に保険金が貰えない!とならないように、確りと確認しておくようにしましょう!
③ 金利の変動幅を確認しておく
団体信用生命保険(団信)に加入した場合、補償内容に応じて住宅ローンの金利が上昇します。
補償内容を手厚くした所為で当初想定以上の金利となり、毎月返済額が増加してしまい生活が苦しい・・・なんてことになっては本末転倒です!
希望する補償内容が自分の予算を上回っていないかを確り確認していく事は重要です!
まとめ
団体信用生命保険(団信)は住宅ローン契約者に万が一のことがあった時に住宅ローンの返済を0にすることが出来る優れた保険です。
自分のニーズに合った補償内容を選択し、住宅ローン完済までのリスクを可能な限り減らせるよう、仕組みを確りと理解しておきましょう!
どうしても答えが出ない場合はプロに相談も有効です!