投資リスクについて
リスクとリターンは比例する
ハイリスクハイリターンという言葉を聞いたことがあると思います。
基本的に投資とはリスクとリターンが釣り合っているので、
大きなリターン(収益)を望んだ場合、それに比例して大きなリスク(収益の振れ幅)を負わなくてはなりません。
投資をする上で自分がどこまでのリスクを許容できるのかを確りと把握しておきましょう。
リスクとリターンは比例する
先ずは【日本国債】と【公共債】でリスクとリターンの比例について理解を深めていきましょう。
【日本国債】
国債は日本国が発行する債券(借金)ですので、日本という国が無くならない限りは満期日に全額返金(返済)されるものとなります。
そのため安全性という観点で見れば、預金よりも安全性が高い商品と言えます。
反面、利率がとてつもなく低い(0.05~0.07%程度)為、大きな利益を見込むことは大変厳しいと言わざるを得ません。
【公共債】
こちらは国債と違い、都道府県などの地方公共団体が発行する債権となり、例えば大阪府債であれば大阪府が破綻しない限り全額返金が確約されている物となります。
地方公共団体発行する債券(公共債)ですが、こちらは国債よりも若干高い利率(0.1%前後)となっています。
預金の利率が0.001%程度と考えると、低いながらもかなり魅力的な金利であると言えるでしょう。
【日本国債】と【公共債】を比較してみる
【日本国債】と【公共債】を比較すると以下のようになります。
【日本国債】
発行者 : 日本国
リスク : 低
リターン : 低
【公共債】
発行者 : 都道府県
リスク : 中
リターン : 中
【日本国債】は低リスク低リターン、【公共債】は中リスク中リターンとなっています。
リスクの違い
リスクについては【日本国債】と【公共債】の発行先について考えてみると解りやすいと思います。
単純に「国」と「都道府県」を比べた時に破綻する可能性が少しでも高いのはどちらかを考えてみると考えやすいかと思います。
どちらもそうそう破綻することはありませんが、規模から考えれば都道府県ですね。
一般的に考えて国よりも規模の小さい都道府県などの地方公共団体の方が先に無くなるでしょう。
つまり公共債は国債よりもリスクが大きいと言えるわけです。
リターンの違い
債券では利率の違いがそのままリターン(利益)の差となります。
ここでは【公共債】の方が【日本国債】よりも若干利率が高くなっているので、リターンが大きいと言えるわけですが、これもシンプルに考えれば解りやすいでしょう。
リスクが高い【公共債】と【日本国債】ですが、全く同じ利率であった場合、皆さんはどちらを購入したいと思いますか?
当然同じ利率であればより安全性の高い【日本国債】ですよね。
同じリターン(利率)であった場合、より安全性が高い商品が選択されるのは当然
リスクの高い商品を選択させる為にはリターン(利率)を上げるしか無い
まとめ
リスクとリターンは比例する
この記事で言いたいことはこれだけです。
上記の様にリスクとリターンは必然的に比例して上がっていく物になりますので
【元本保証で年○○%もの利益が出る】
や
【○○会社の株式を買えば、確実に毎年○○円の配当が出る】
等のリスクとリターンが釣り合っていない金融商品情報を謳う提案は概ね詐欺ですのでご注意下さい。
この記事をご覧になった皆様が、商品の持つリスクとリターンの仕組みを理解した上で楽しんで投資を行えれば幸いです。