
この記事でわかること
この記事を作成している時点での円ドルレートは【1ドル=155円】となっています。
しきりにニュースを始めとするメディアで【○○年ぶりの円安】等と騒がれている昨今ですが、普段から外貨に触れていない人からすれば何が何やら?とよくわからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では
・円安と円高の解説
・円安、円高は生活にどのような影響があるのか?
・今やるべきことは?
この3項目について解説します。
普段の生活にも大きく影響を及ぼす円安について確りと理解し、自分なりの対策を立てるお手伝いが出来れば幸いです!
円安と円高
まずはそもそも円安と円高とは何なのかを解説します。
それぞれの違いを確りと把握しておくことで、自分の生活にどのような影響があるのかを理解しやすくなります!
円安とは?
円安とは読んで字のごとく
円の価値が下がる(安く)なることです!
例を挙げると・・・
① 1ドル=100円の場合

1ドルの商品を購入したい!
☟
100円を支払えば購入可能!

1ドル=100円のレートであれば100円で購入可能なのですが、
円安になると・・・

② 1ドル=150円の場合

1ドルの商品を購入したい!
☟
150円が必要

今までは100円で買えていたけど・・・
円安によって
同じものを購入するのに150円が必要に・・・

同じものを購入するのに今までよりも多い円が必要になるという事です!
これが円安(円の価値が下がる)です。
円高とは?
円高とは読んで字のごとく
円の価値が上がる(高く)なることです!
例を挙げると・・・
① 1ドル=100円の場合

1ドルの商品を購入したい!
☟
100円を支払えば購入可能!

1ドル=100円のレートであれば100円で購入可能なのですが、
円高になると・・・

② 1ドル=50円の場合

1ドルの商品を購入したい!
☟
50円で購入可能

同じものを購入するのに今までよりも少ない円で購入可能です!
これが円高(円の価値が上がる)です。
まとめると・・・
以上の事から
円安とは?
・円の価値が下がる(安くなる)現象
・外貨で売られている物を購入する際は、今までよりも多くの円で購入可能
円高とは?
・円の価値が上がる(高くなる)現象
・外貨で売られている物を購入する際は、今までよりも少ない円で購入可能
円安、円高は生活にどのような影響があるのか?
ここまでで円安と円高の性質については何となくご理解いただけたかと思います。
ここでは円安と円高が我々の生活にどのような影響を及ぼすのかについて確認していきましょう。
円安による影響
この記事を書いている今現在(2024年5月)が円安の状況です。
今時点で皆さんが感じている影響が正に円安が生活に与える影響となります。
円安による影響は大なり小なり様々ありますが、主な影響は・・・☟

円安による影響
・物価、ガソリン価格の上昇 ⇒ 輸入時のコストが値上がり
・外国人観光客の増加 ⇒ いつもより安く旅行を楽しめるため急増
・日本人の海外旅行減少 ⇒ いつもより海外旅行にかかる費用が増加するため旅行控え

日本は特に食料や原材料、石油やガスといったエネルギーは殆ど輸入に頼っていますので、それらの輸入にかかるコストが増加してしまうと、殆どの商品の値上がりに直結してしまいます!
ウクライナとロシアによる影響もかなり大きい部分はありますが、ガソリン価格高くなりましたよね・・・
円高による影響
最近の円高といえば2012年秋ごろの安倍政権下での【1ドル=80円】の頃でしょう。
少し昔の事ですので中々覚えていないかもしれませんが、この時期にも大きな影響がありました。

円高による影響
・外国人観光客の減少 ⇒ いつもより日本旅行にかかる費用が増加するため旅行控え
・日本人の海外旅行増加 ⇒ いつもより安く海外旅行を楽しめるため旅行者が急増

一番大きな影響はこんなところでしょうか。
もちろんガソリンなどの輸入コストも下落しますので、多少は価格が安くなる傾向があります。
しかしながら、値上げに比べると値下げはしにくいので、そこまで物価が下がったという印象はなかったですね。
今やるべきこと
円安と円高の内容や、生活に与える影響を簡単に解説してきましたが、実際にそのような状況で何をすればいいのかわからない人も多いかと思います。
そこでここでは円安と円高の状況下で行うべきお勧めの行動をご紹介いたします。
ただし、為替の動きだけでこうすべきと断言するのはかなり難しいものが有ります。
あくまでも参考程度にとどめていただけますと幸いです!
円安でお勧めの行動
円安の時期にお勧めの行動が・・・☟
・国内の輸出企業に投資する
・今後も円安が見込まれるのであれば、資産を外貨に変える
円安になると今までよりも少ない外貨で日本の製品を購入可能となりますので、海外での競争力が高まり、平時と比べて輸出企業の行業績が上がる傾向があります。
そのため、円安の時期にこういった輸出企業の株などを購入する事で、短期間で利益を上げることが出来る可能性が高くなります!
また、今後も円安が続きそうな状況下であれば早めに外貨に両替、外貨での運用(保険、投資信託等)を行う事で、為替の動きだけである程度の利益を手にすることが出来ます!

①為替レートが1ドル=100円
10,000円をドルに両替すると100ドル
②為替レートが1ドル=150円
100ドルを円に両替すると15,000円
両替するだけで5,000円も増えました!
しかしながらこれは円安が今後も続く場合のみ有効な方法です!
円安の状況だから外貨で運用するのが一番です!なんて投資を募る営業マンは少なくありませんが、為替はいつ逆に動くか予想するのは非常に困難です。

1ドル=80円の時に、1ドル=120円になりそうだと感じることはあっても
1ドル=150円の時に、1ドル=300円になりそうだと感じる人は少ないのでは?
外貨で投資を考える時は、今後の為替がもっと円安に動くと自分が感じられるかが重要です!
円高でお勧めの行動
円高の時期にお勧めの行動が・・・☟
・国内の輸入企業に投資する
・今後円安になりそうと感じたら資産を外貨に変える
円高となると今までよりも少ないコストで海外の製品を購入可能となります。
すると輸入企業は平時よりも経費が少なく済みますので、最終的な利益が上昇する傾向があります。
そのため、円高の時期に輸入企業の株などを購入する事で、利益を享受できる可能性が高まります。
また、円高が終わり、今後は円安になりそうな状況下であれば早めに外貨に両替、外貨での運用(保険、投資信託等)を行う事で、為替の動きだけである程度の利益を手にすることが出来ます!

①為替レートが1ドル=100円
10,000円をドルに両替すると100ドル
②為替レートが1ドル=150円
100ドルを円に両替すると15,000円
両替するだけで5,000円も増えました!
円高の時期に外貨を大量に入手する事で、円安に合わせて両替するだけで簡単に為替利益を享受できます!
難しすぎて自分でできない・・・

企業に投資だとか、外貨に投資するとか言われても・・
自分で投資先や外貨への資産移動なんてできないよ・・・という人も多いでしょう。
そんな時はあまり深く考えずにNISAを活用し投資信託等で運用する事がお勧めです!
投資信託は投資先や国を全てプロが選択してくれる商品です。
購入する投資信託をどれにするのかさえ決めてしまえば後は基本的に放置でOK
毎月積み立てを選択し、長期的に保有することが出来れば安定した利益を狙う事も十分可能です。
まとめ
以上が円安、円高に関しての紹介と今取るべきお勧めの行動となります。
今までなんとなく聞くことはあっても内容はよく理解していなかった人が、この記事をご覧になって少しでも理解を深められていれば幸いです。
最後になりますが、為替の動きに合わせて行動するにはある程度の資産と知識が必要となります。
この記事で少しでもそういった知識をつけたいと感じた方は、出来る範囲でいいので投資を開始してみることをお勧めいたします。

今色々なことにチャレンジしていれば、投資のタイミングが来た時に即座に動くことで大きな利益を手にすることも出来ますよ!